【アニメ感想】五等分の花嫁から学ぶハーレムアニメメソッド!

2019年1月から3月まで放送していたアニメ「五等分の花嫁」を一気に見たので感想を書いていきたいと思います。

大雑把な感想としては正統派ハーレムラブコメで非常に楽しめました。

初見時は「一卵性の五つ子でハーレムものってすごい設定だなぁ~」としみじみと思いましたが、ストーリー展開が巧妙で完全に物語に引き込まれました。

「ただのハーレムものと侮るなかれ!」という感じで、綿密に練られたロジックをもとに作られた作品という印象です。

今回は自分が引き込まれたこの作品の綿密なロジックである「ハーレムアニメメソッド」について考えたことを書いていきたいと思います。

 

キャラクター属性原理

キャラクター属性原理とは?

初にキャラクター属性原理という造語について説明したいと思います。

キャラクター重視の物語を考えるうえでこの考えは非常に重要だと思っています。

この原理を一言で言うと、「人は第一印象を記号(属性)として解釈している」ということです。

これだけではわかりづらいと思うので、以下では具体例を出してこの原理について解説していきたいと思います。

 

キャラクターを理解する手順

どんな場合でも最初にキャラクターを見る際はある程度記号(属性)として解釈しています。

具体例として、五等分の花嫁の一花を最初に見たときは「しっかりしてそうな姉キャラ」というような印象を抱く人が多いと思います。

同じように他の姉妹を例に挙げると以下のようになるのではないでしょうか。

一花:「姉キャラ」
二乃:「ツンデレ」
三玖:「クール系な女の子」
四葉:「元気っ娘」
五月:「ポンコツツンデレ」

以上のように最初の段階では視聴者の中にある今まで見たキャラクターの記憶から記号化したものを当てはめキャラクターを解釈しています。

あまり意識していない場合が多いと思いますが、キャラクターを最初に見る際に必ずこういった解釈をしているはずです。

そしてこのような解釈をしてしまう現象をここでは「キャラクター属性原理」と呼ぶことにします。

 

ギャップがキャラクターを魅力的にする

上記のように、人は原理として最初にキャラクターを見る際に記号的な印象を持ちます。

そしてキャラクターを魅力的にするにはこの印象が良い形で裏切られる必要があります。

俗っぽい言葉を使うならば「ギャップ萌え」ということです。

例としてツンデレは言葉からしてツン状態からデレ状態に変化するというギャップを表しており、そのギャップが魅力につながるのは周知の事実です。

他にもギャルっぽい女の子が実は清楚だったり、男勝りな女の子が実は女の子っぽい一面を備えていたりするなど、ギャップを感じる際は魅力的に感じる場合が多いでしょう。

何が言いたいのかというと、キャラクター属性原理にそった形でうまくキャラクター付けをして、魅力的なギャップを作り出すことがキャラクター第一の作品では不可欠なことだということです。

 

「五等分の花嫁」におけるキャラの魅力を作り出しているロジック

ストーリー展開がキャラクターをうまく引き立てている

ここからは五等分の花嫁がキャラクターの記号というものをどううまく扱ってキャラクターの魅力を作り出しているか書いていきたいと思います。

この作品はとにかくキャラクターを引き立てるために丁寧な演出をしています。

普通5人姉妹でハーレムものをやってしまうとキャラクターの名前が覚えられず印象が薄くなってしまう場合が多いです。

しかしこのアニメでは最初のほうでキャラの記号が印象付けられ、3話あたりである程度キャラクターの魅力を味わうことができるようになっています。

以下ではどうやってキャラクターを引き立てているのか、自分が考察したことを書いていきたいと思います。

 

冒頭の結婚式のシーンで五日のキャラが引き立つ

キャラクターを立てるうえで冒頭に結婚式のシーンを持ってくるのは非常に巧妙な演出だと思います。

結婚式のシーンを見ると結婚する相手は髪型からして5女の五月だと思われます(髪型の色的にそうなってるだけなのでもしかしたら別の相手かもしれませんが)。

正直、五月は2女の二乃と若干性格が似ているので区別しにくいです(話数を重ねていくと結構違うキャラだとはわかりますが、初見時の印象として書いています)。

しかし結婚式のシーンを最初に持ってくることで五月はある程度特別な存在なのかもしれないという考えが視聴者に働き、それが五月を注目して見るように作用します。

OPなどでも中央にいるシーンが多かったり、主人公と最初に会う相手が五月だったりと意識的に前面に出しているという印象です。

そのようにこの作品ではストーリー展開で他のキャラクターと差別化することによって、似たような属性のキャラクターとの混同を避けるように印象付けしています。

キャラクターとストーリー展開は連動していると言ってもいいかもしれません。

 

三玖という清涼剤

このアニメで一番重要なキャラクターと言っても過言ではないと思う三女の三玖です。

なぜかというと、このキャラクターは2話の時点である程度デレて、それ以後は主人公のことが好きなのではないかという描写が多々入れられています。

そしてこの三玖のデレが一種の清涼剤の役割を果たしています。

4話で長女の一花がもしかして危ない男とかかわっているのではというシリアス展開が続く場面に三玖のデレ描写が入り込むことによって、若干心が和まされます。

デレ描写は多すぎるとダレてしまう場合もありますが、三玖の場合はこの辺りのさじ加減がうまく調節されていてちょうどよい清涼剤として機能しています。

 

主人公の味方である四葉の光と闇

主人公が5姉妹の家庭教師となった時、姉妹の4人は教えられることを拒絶します。

そんな中、四葉だけは拒絶しない存在として主人公が勉強を教えることになります。

この行動によって四葉は他の姉妹と差別化され印象が残りやすくなっていると思います。

そして邪推かもしれませんが、この手のキャラクターにありがちな展開として最初はわかりやすい元気っ娘という印象だとしても、後に内面の闇が垣間見えていくという展開を予想してしまいます。

そういった負の面へのギャップを予期させる設定も、魅力的に映ると思います(四葉が実際にそうなるかはわかりませんが・・・)。

アニメ12話では、四葉を深く掘り下げた話はやりませんでしたが、もしかしたら今後そういった展開もあるのではないかと勘繰ってしまうというキャラ設定は大変魅力的だと思います。

 

長女一花は第2の清涼剤

長女一花は「しっかりしたお姉ちゃんキャラ」という第一印象を抱く人が多いと思います。

そしてその属性から醸し出される包容力によって主人公に対して好意的な態度をとってきます。

こういった好意的な態度は3女の三玖の場合と同様に、シリアス展開を和ませる良い清涼剤となっています。

 

二乃のキャラ立て

2女の二乃も結構意識的に違う要素を入れているように感じます。

具体的に言うと、高飛車ツンデレで結構主人公に対して悪意がある点です

もちろん物語が進むうえでその悪意的な部分も取れてただのツンデレになっていくのですが(というか悪意あるの最初のほうだけ)、それでも最初の段階だと一番厄介そうな娘という印象を抱かされます。

五月もツンデレ的ではありますがこちらは真面目系ツンデレで、二乃は高飛車で小悪魔系ツンデレという感じで差別化ができています。

 

まとめ

キャラクター重視の萌えアニメ的作品はテンプレ的だといった論調で軽視されがちですが、単純そうに見える作品の中にも人を引き付けるための大量の工夫が含まれています。

こういったキャラ作りの理論を考えてみると非常に奥深く、様々なキャラクターが量産されている昨今でもまだバリエーションの底は尽きていないように思われます。

五等分の花嫁はこういった理論を考えて作っているのかどうかはわかりませんが、登場するキャラクターに魅力があることは間違いないです。

興味がある方は五等分の花嫁を見てみるのはいかがでしょう。

ちなみにU-NEXTとdアニメストアで全話無料配信されていますので興味がある方は以下のリンクから登録して視聴してみるのはいかがでしょうか。

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それではここで記事を締めさせていただきたいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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