【書評】実存主義と構造主義についてザックリわかる本「実存と構造」

今回は「実存と構造」という本を読んでみたので書評を書いていきたいと思います。

普段は読書メーターで書評を少しばかり書いているのですが、読書メーターは文字数的に多く書けないのでブログにて書いてみることにしました。

最初に自分の評価ですがこの本は読みやすく、実存主義や構造主義についてザックリ学べるので、この2つの主義について知らない方にはとてもおすすめです。

下記に、この本を読んで自分が良いと思った部分などについて書いていきたいと思います。

それでは早速書いていきたいと思います。

 

「実存と構造」を読んで良いと思った部分

不条理文学の面白さについて説明してくれる

この本の中では難解なカフカの「変身」やカミュの「異邦人」などについてどういった意味合いがあるのかを簡潔に説明しています。

個人的な話ですがカフカの「変身」に関しては、絶望先生の最終回で出てきたので自分も買って読んだことがありました。

当時は内容が理解できなかったので意味不明な本だと思っていましたが、この本を読むことにより多少意味合いがわかり、再読してみようかと思いました。

 

ガルシア=マルケスが日本文学に与えた影響がわかる

ガルシア=マルケスについては正直全く知らなかったのですが、文学界においては結構すごいことをやっているということがこの本でわかりました。

ガルシア=マルケスは日本人でノーベル文学賞を受賞した大江健三郎や、作家の中上健次にも強い影響を与えているとこの本では説明されています。

ただこの本の中では、ガルシア=マルケスが神話的手法をうまく取り入れて小説を書いているというようなことを書いてはいるのですが、正直あまり意味が分かりませんでした。

この辺りは実際にガルシア=マルケスの「百年の孤独」や大江健三郎、中上健次の小説を実際に読んで大観してみるしかないのかもしれません。

 

実存・構造主義がざっくりわかる

この本の中では実存主義と構造主義についてザックリ説明されています。

サルトルキュルケゴールなどの実存主義に関係ある人物を何人も紹介しているので、どういったものが実存主義に関係があるのかわかりやすく書かれています。

ただ様々な人物を列挙しすぎるあまり、それぞれの人物に対しては浅くしか紹介していないので、深く学びたいのであれば他の本を読むべきだと思いました。

構造主義と実存主義を広く浅く知るという意味ではよくできた本だと言えます。

 

全体的な感想

この本の全体的な感想としては、扱っている内容は広いですがその分それぞれの内容はどうしても浅くなってしまっているという印象です。

ある程度実存主義や構造主義について知っていて、この2つの主義についてさらに知識を深めたいという人からすると、内容が浅いのであまり読む意味がない気がします。

ただ、個人的にはガルシア=マルケスについて知れただけでも結構収穫があったと思っています。

実存主義と構造主義について全く知らない人がおおまかな知識を得るという意味においては優秀な本だとは思いますので是非読んでみてはいかがでしょうか。

 

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